
大谷翔平の投手復帰への第一歩―2026年7月のブルペン投球再開
2026年7月20日、ドジャースのロバーツ監督が、大谷翔平が投手として復帰するための調整を本格的に再開すると明かしました。具体的には、7月下旬の週末にブルペン投球を行う予定であることが公式に発表されています。
大谷は2023年シーズン終了後に右肘の手術を受けて以降、打者としては2024年シーズンから試合に復帰していましたが、投手としての復帰は段階的に進められてきました。2026年7月のこの発表は、待ちに待った二刀流復活への大きな一歩となります。
ただし、ロバーツ監督は「復帰登板の具体的な日程はまだ分からない」と述べており、慎重な姿勢を崩していません。球団は大谷の状態を見極めながら、段階的に負荷を上げていく方針です。
この記事では、ブルペン投球再開から実際のマウンド登板までに大谷が通過する必要があるプロセス、各段階でチェックされるポイント、そして過去の復帰事例から読み解く今後のスケジュール見通しを、どこよりも詳しく解説していきます。
投手復帰までの段階的プロセス―ブルペンからライブBPまで
第1段階:軽めのブルペン投球
2026年7月下旬の週末に予定されているのが、この「軽めのブルペン投球」です。これは捕手を相手にした基本的な投球練習で、フォームの確認や肘の状態チェックが主な目的となります。
この段階では、球速よりもフォームの安定性や違和感の有無が重視されます。通常は20球から30球程度の軽い投球から始め、肘や肩への負担を最小限に抑えながら感覚を確かめていきます。
ロバーツ監督の発言によると、大谷は「まず軽めのブルペン」を行い、その結果を見て次のステップに進むかどうかを判断するとされています。この慎重なアプローチは、長期的なキャリアを考えた上での賢明な判断といえるでしょう。
第2段階:強度の高いブルペン投球
軽めのブルペンで問題がなければ、次は「強度の高いブルペン投球」へと移行します。この段階では、球数を増やし、球速も実戦に近いレベルまで上げていきます。
通常、この段階では40球から60球程度を投げ、全ての球種(ストレート、スライダー、スプリッター、カーブなど)を確認します。大谷の場合、特にストレートの球速がどこまで戻っているか、変化球のキレはどうかといった点が注目されるでしょう。
この強度の高いブルペンを複数回繰り返し、コンスタントに問題なく投げられることが確認されて初めて、次のステップに進むことができます。
第3段階:ライブBP(打者対戦形式)
ブルペンでの調整が順調に進めば、次は「ライブBP(バッティングプラクティス)」と呼ばれる、実際の打者を相手にした投球練習に移ります。これは投手復帰プロセスの中でも特に重要な段階です。
ライブBPでは、チームメイトや傘下のマイナーリーグ選手を打者として、実戦に近い形で投球を行います。ブルペンでの投球と大きく異なるのは、打者が実際にバットを振ってくる点です。これにより、打者の反応を見ながら投球する感覚を取り戻すことができます。
2026年7月時点では、ロバーツ監督は「打者との対戦時期はまだ決めていない」「まだそこまでは至っていない」と述べており、ライブBPへの移行には慎重な姿勢を示しています。
第4段階:リハビリ登板(マイナーリーグ)
ライブBPで良好な結果が出れば、次はマイナーリーグでの「リハビリ登板」が検討されます。これは公式戦ではありますが、メジャーリーグ復帰前の最終調整という位置づけです。
リハビリ登板では、通常1イニングから2イニング程度を投げ、段階的にイニング数を増やしていきます。球数制限も設けられ、無理なく実戦感覚を取り戻すことが優先されます。
大谷ほどのスター選手のリハビリ登板ともなれば、マイナーリーグの球場にも大勢のファンや報道陣が詰めかけることが予想されます。
第5段階:メジャーリーグ復帰登板
全てのステップをクリアして初めて、メジャーリーグでの復帰登板が実現します。初登板では球数制限が設けられる可能性が高く、おそらく3イニング前後、球数にして50球から60球程度が目安になるでしょう。
復帰登板の日程については、2026年7月21日時点で「まだ分からない」とされており、ブルペンの結果次第で大きく変わってくる可能性があります。
なぜこれほど慎重なのか―段階的調整の重要性
再発防止が最優先
投手の肘や肩の故障は、急いで復帰すると再発のリスクが非常に高くなります。特に大谷のような160km/h超のストレートを投げる投手にとって、肘にかかる負担は計り知れません。
2023年の手術から約3年という期間をかけて復帰を目指しているのは、決して遅いわけではありません。むしろ、長期的なキャリアを考えれば、この慎重さこそが賢明な判断といえます。
二刀流継続のための最適化
大谷は投手として復帰する一方で、打者としては2026年シーズンも継続して出場しています。この「二刀流」を維持するためには、投手としての負担を適切にコントロールする必要があります。
打者として試合に出続けながら、投手としても登板するというスケジュール管理は極めて複雑です。登板日の前後は打者としても休養が必要になる可能性があり、球団はその調整も含めて慎重に計画を立てています。
ポストシーズンを見据えた調整
2026年シーズン、ドジャースはポストシーズン進出を目指す強豪チームです。レギュラーシーズン終盤やプレーオフで大谷が投手として貢献できるよう、逆算してスケジュールを組んでいる可能性もあります。
急いで7月中に復帰登板させるよりも、8月から9月にかけて万全の状態で投げられるようにする方が、チームにとっても大谷自身にとってもメリットが大きいでしょう。
過去の復帰事例から読み解く―大谷の今後のスケジュール見通し
トミー・ジョン手術後の一般的な復帰期間
大谷が受けた右肘の手術は、いわゆる「トミー・ジョン手術」と呼ばれるものです。この手術を受けた投手が実戦復帰するまでの平均期間は、通常12ヶ月から18ヶ月とされています。
ただし、大谷の場合は打者としても活動を続けているため、投手復帰のスケジュールは一般的なケースとは異なります。打者としての負担を考慮しながらの調整となるため、より慎重なアプローチが取られています。
ブルペンからライブBPまでの期間
一般的に、軽めのブルペンから強度の高いブルペンへの移行には1週間から2週間、そこからライブBPまでにはさらに2週間から3週間程度かかるとされています。
大谷の場合、2026年7月下旬にブルペンを開始すると仮定すると、ライブBPに到達するのは早くても8月中旬以降になる可能性が高いでしょう。
ライブBPから復帰登板までの期間
ライブBPでの調整期間は、投手によって大きく異なります。順調にいけば2週間から3週間程度でマイナーリーグでのリハビリ登板に進めますが、慎重を期す場合は4週間以上かかることもあります。
リハビリ登板を経てメジャー復帰となると、最速でも8月下旬から9月上旬、慎重なスケジュールであれば9月中旬以降になる可能性もあります。
現実的な復帰登板時期の予測
以上の分析を総合すると、大谷の投手としての復帰登板は、2026年8月下旬から9月上旬の間になる可能性が最も高いと考えられます。
ただし、これはあくまで「順調に進んだ場合」のシナリオです。ブルペンやライブBPで少しでも違和感や不安要素があれば、スケジュールは後ろ倒しになります。ロバーツ監督が「まだ分からない」と繰り返し述べているのは、こうした不確定要素の多さを反映しています。
投手復帰後の起用方法―どんな登板パターンになるのか
初登板は球数制限付き
復帰初登板では、ほぼ確実に球数制限が設けられます。過去のトミー・ジョン手術後の復帰事例を見ると、初登板は50球から75球程度、イニング数にして3イニングから5イニング程度が一般的です。
大谷の場合、打者としての出場も続けるため、さらに慎重な起用になる可能性があります。初登板は3イニング50球前後、次の登板で4イニング60球前後と、段階的に負荷を上げていくパターンが予想されます。
登板間隔は通常より長めか
通常の先発投手は中4日(5日に1度)の登板が標準ですが、復帰直後の大谷は中5日から中6日(6日から7日に1度)のペースになる可能性があります。
これは肘への負担を考慮した措置であり、同時に打者としての出場機会を確保する意味もあります。登板翌日とその次の日は打者としても休養し、その後3日間は打者として出場、再び登板という5日サイクルが現実的かもしれません。
二刀流スケジュールの最適化
大谷が投手と打者を両立するためには、週単位でのスケジュール管理が不可欠です。例えば、日曜日に投手として登板した場合、月曜日と火曜日は完全休養、水曜日から金曜日は打者として出場、土曜日は調整日として軽めの練習、そして日曜日に再び投手登板、といったサイクルが考えられます。
このスケジュールであれば、週7日のうち投手として1日、打者として3日出場し、3日は休養または調整に充てることができます。これは二刀流を持続可能な形で維持するための現実的なバランスといえるでしょう。
左膝の状態も注視が必要
2026年7月の一部報道では、大谷が「左膝痛」を抱えている可能性も指摘されています。投手復帰のプロセスにおいて、肘だけでなく膝の状態も重要な要素となります。
投球動作では下半身の力を上半身に伝える際、膝が重要な役割を果たします。左膝(右投手にとってのステップ足側)に痛みや違和感があると、投球フォームに影響が出て、結果的に肘や肩への負担が増してしまう可能性があります。
球団が段階的な調整を重視しているのは、こうした複合的な身体状態を総合的に判断するためでもあります。膝の状態次第では、ブルペンからライブBPへの移行がさらに慎重になる可能性もあるでしょう。
ファンが期待する大谷の投打同時出場
大谷翔平の最大の魅力は、投手としても打者としても一流であるという「二刀流」のスタイルです。投手復帰が実現すれば、同一試合で投げて打つという夢の光景が再び見られる可能性があります。
メジャーリーグでは、指名打者制度のあるアメリカン・リーグ所属時代、大谷は投手として先発登板しながら、同時に打順にも入って打者としても出場していました。ドジャースはナショナル・リーグのチームですが、2026年現在は両リーグで指名打者制度が採用されているため、同様の起用が可能です。
ただし、復帰直後から投打同時出場をさせるかどうかは、球団の判断次第です。身体への負担を考えれば、まずは投手としての登板のみに専念させ、慣れてきた段階で投打同時出場を解禁する可能性もあります。
ファンの反応・SNSの声
大谷翔平の投手復帰に向けたニュースに対して、世界中のファンから大きな期待と喜びの声が上がっています。二刀流の復活を待ちわびていたファンにとって、ブルペン投球再開の報道は待ちに待った朗報となりました。
ついに大谷が投手復帰への一歩を踏み出した!ブルペン投球が無事に終わることを祈ってる。マウンドに立つ翔平を早く見たい!
Twitterユーザーの投稿より
この声が示すように、ファンは復帰を心待ちにしながらも、焦らず慎重に進めてほしいという思いを持っているようです。長期的なキャリアを考えれば、数週間の違いよりも万全の状態での復帰が何より重要だという認識が広がっています。
ロバーツ監督の慎重な姿勢は正しいと思う。大谷には2030年代も投げ続けてほしいから、焦らず段階的に進めてほしい。
MLBファンフォーラムの投稿より
球団の慎重なアプローチを評価する声も多く見られます。スター選手を大事に育てる姿勢は、長期的なチーム戦略としても理にかなっており、ファンの理解と支持を得ています。
投手大谷が戻ってくれば、ドジャースの選手層はさらに厚くなる。ポストシーズンでの二刀流が見られるかもしれないと思うとワクワクする!
ドジャースファンサイトのコメント欄より
チームの戦力向上という観点からも、大谷の投手復帰は大きな意味を持ちます。レギュラーシーズン終盤からポストシーズンにかけて、投手大谷が加わることができれば、優勝争いにも大きな影響を与えるでしょう。
2年以上待ったんだから、あと数週間くらい待てる。完璧な状態で戻ってきてくれることが一番大事。
SNS上の大谷ファンコミュニティより
この冷静な意見にも表れているように、真のファンは結果を急いでいません。大谷が健康で長くプレーを続けられることこそが、ファンにとっての最大の願いなのです。
まとめ―大谷翔平の投手復帰は着実に前進している
2026年7月下旬、大谷翔平は投手復帰に向けた重要な一歩を踏み出しました。ブルペン投球の再開は、長いリハビリ期間を経て、ついに実戦復帰への道が開かれたことを意味します。
復帰登板の具体的な日程はまだ決まっていませんが、段階的なプロセスを踏まえると、早くても8月下旬から9月上旬、慎重なスケジュールであれば9月中旬以降になる可能性が高いでしょう。
重要なのは、球団とロバーツ監督が焦らず慎重に調整を進めている点です。長期的なキャリアを見据えた賢明な判断であり、ファンもその姿勢を支持しています。
投手として復帰した大谷が、再び打者としても投手としても活躍する「真の二刀流」を見せてくれる日は、もうそう遠くありません。その日が来るまで、ファンは期待と祈りを込めて、大谷の調整を見守り続けることでしょう。